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お金持ちなる方法はお金持ちの人の職業、生活、習慣から学ぶ【書評】

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あなたの周りにいる億万長者はどんな考え方で何をしているのか

億万長者と言われると何だか胡散臭い感じがするが、今回読んだ本は実際に億万長者の人たちをデータ化しどんなことを実践しているのかを調査したものだ。これを読むことで億万長者にすぐになれるなんていう虫のいい本ではない。でも、一体何をすればお金持ちに近づけるのか、その具体的な方法論と実際のデータに裏付けされた真理のようなものを知ることができる。簡単ではあるが読んでみて面白かったのでまとめておく。


▶︎となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則

お金持ちになるのが夢じゃないという人もいるだろう。ミニマリストという生き方や必要最低限のライフスタイルも増えてきている。でも、お金が欲しいというのは誰もが思うことであって自然なことだと思う。無いよりあったほうが絶対にいい。行動範囲も増えるし、新しい体験もたくさんできるし、何より安心感が違うはずだ。本書を読んで感じたことは、億万長者って実は生き方上手なのかもしれないということ。これは新しい発見だった。

本書ではしっかりとした調査と分かりやすさで現実的に億万長者という存在について理解することができる。以下が、本書で蓄えられたデータだ。

 <調査対象の詳細>

・調査実施場所はアメリカ全土

・純資産で100万ドル以上持つ人を「億万長者」とする

・1万人以上の億万長者にインタビューとアンケート実施

・項目は資産、年収、職業、消費行動

・調査開始は1980年代から

日本では無いので、ところどころ共感しづらい部分があったり文化の違いなどあるかもしれない。

7つの法則

まず調査結果として興味深いのは、億万長者の多くが大富豪の子孫ではなくごく普通の人で、一代で富を築いてきたということ。時間をかけて、堅実に生活してきた結果として億万長者となる。では、どんな人が金持ちになるのか?それはライフスタイルにあるという。以下が億万長者に共通する7つの法則だという。

1.収入よりはるかに低い支出で生活する

2.資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率良く配分する

3.お金の心配をしなくて済むことの方が、世間体を取り繕うよりもずっと大切

4.社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない

5.億万長者の子供たちは、経済的に自立している

6.ビジネスチャンスをつかむのが上手

7.自分たちにピッタリの職業を選んでいる

 この本の面白いところは、入念で地道な取材を通じてその方法論を調査するのではなくあくまでも億万長者たちの「お金に対する考え方、日常の行動」について深く掘り下げていることだ。家計予算の立て方、お金の心配、車の買い方、これまで買ったものの中で一番高かったものなど。上記に挙げられた法則は、まさにその調査の積み重ねでわかった共通項と言える。

お金持ちってどんな人?

僕たちが考えるお金持ちは、豪邸に住んで、欲しいものは全て持っていて、車を何台も所有していて、プードルとかヨークシャーテリアとかペットを脇に抱えていてというような人たちを想像するかもしれない。しかし、この本では全く別の角度から定義している。

この本が考える億万長者とはモノを沢山買って見せびらかすよりも、含み益を生むもの、不動産、株や債券、自分の会社など将来値上がりしそうな資産を多く所有することを選ぶ人たちだ。自分の年齢とどれだけ資産を保有しているかが明確な線引きとなっている。実際に自分の期待資産額を計算する式が本書の中にある。これで自分がお金持ちかどうかを測ることができるようになっている。

(年齢 x 年収)÷ 10 = 期待資産額

僕も計算みたけど、全然期待値を満たしていない。そもそも働き始めた時期から考えると年齢を働いた期間に置き換えると現在の 資産期待値が見えてくるかもしれない。本書の調査対象はアメリカの上位約3.5%の人たちだ。しかし、どれくらい資産があれば同世代の中でも資産を持っているかが判断できる一つの指標だと思う。いずれにしても、資産家への道はまだまだ遠そうだ。

それでは本書にあった7つの法則のうち3つを選んで簡単にまとめていく

⑴収入よりはるかに低い支出で生活する

億万長者と言われる人たちには、とにかく節約・倹約することがすでに日常のライフスタイルに組み込まれている。マスコミや報道でお金を気前よく使うようなイメージがあるが、実際は影に身をひそめるかのようにひっそりと暮らしている。彼らの多くは事業家でありサラリーマンではない。

そのため時計、スーツ、靴などには一切お金をかけない。例えば、高価なスーツを買うのは、中間管理職や弁護士、営業マンなど「高価なスーツに対して価値を見出せる人」だ。事業家である人にとってそんなものを買う必要がないという。つまり、きちんと物の価値を判断し自分にとって必要でなければ買わないという賢明な判断をしている。

 

彼らにとって人生の命題は「見栄をはって他人に良く見られる」ことではない。自ら経済的に独立できるかどうか、の方がもっと重要なのだ。だから、高価な車に乗ることも、豪邸に住むこともしない。必ず自ら予算を立ててそれに沿って出費することを心がけている。

だからと言って全てにおいて安っぽくてみすぼらしい格好をしているわけではない。安物は買わずに、いいものを常に選び買う。でも定価で買ったり衝動買いはしない。億万長者は買い物上手でもあるのだ。

また、次の質問に対してもきちんと答えられる。

▼あなたの家庭では毎年予算を立て、それに従って支出していますか?

▼あなたは食費、衣料費、住宅費にいくら使ったか把握していますか?

▼あなたは人生設計を立て、毎日、毎週、毎月、毎年の目標を立てていますか?

▼将来のために時間をかけて資産運用計画を立てますか?

必ず収入と支出を自らきちんと把握し行動していることが億万長者の特徴。そしてどんな小さな目標でも必ず立ててるというのが一番大きいのではないだろうか。本書にはこうある。

"どうやって1000万ドルを超える資産を築くことができたのか、という質問に対して"

いつも目標を立てて、努力したからでしょう。その日の目標、その月、その年の目標、そして人生の目標をいつも定めています。私なんか、便所に行くときだって目標を持って行きますからね。うちの若い社員には、目標を持たなきゃいかん、といつも言い聞かせています。

これは、お金持ちになるということだけでなく、仕事恋愛ブログの運営にだって必要なことではないか。目標がありそのための道筋が立てられる人がやはり強い。 目標を持っている人とそうでない人ではそれだけ熱意も行動力も違ってくる。この本にある億万長者には例外なくそういった人たちが多いのだ。

目標になるのは何も「お金」の話だけではない。愛すべき家族や友人たちとの時間をきちんと取り、心が満たされる趣味に没頭し自分の時間を使う。人間関係や社会との関わり方も重要なポイントの一つだ。

 

もちろん、お金を湯水のようにたくさん使って目の前の人生を楽しむことも大切だ。それは一つの価値観であり必ず意見が分かれてくる。しかし本書で言われている大切なことは、そこに目標があるかどうかだ。目標があれば毎日が充実するし、自らの行動も地に足がついたものになる。毎日を楽しむことにきちんとした目標設定がされているかどうかが重要だ。

今のライフスタイルを改め、自分の目標を設定し、そのためにはどうすべきかをきちんと考え行動することができる人。億万長者はルールをきちんと作り、いかに自分のラフスタイルを作り上げ壊さないようにするかを大事にしている。

⑴まとめ

▷節約・倹約がライフスタイルに組み込まれている

▷高級品でもなく安物ではなく、いい物をお得に買う

▷家計の予算とあらゆる支出を把握しておく

▷人生の目標を日、週、月、年単位で細かく立てる

⑵資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率良く配分する

人はお金持ちをどのくらい稼いでいるか?で判断する傾向にあるが、本書では職業の年収に関わらずその人が蓄財優等生蓄財劣等生かに分けて判断されている。 


蓄財優等生・・・資産形成の上手な人

蓄財劣等生・・・資産形成の下手な人


年収がいくら多くても、支出がその収入と同等かそれ以上であれば蓄財劣等生と見なされてしまう。あくまでも、資産をいくら持っているかがポイントになる。収入とその人が持つ資産は必ずしもイコールではない。そして次のことが言える。

蓄財優等生蓄財劣等生の2倍の時間を資金運用のためにかけている。」

お金があった場合、蓄財劣等生はより贅沢なライフスタイルを求めてお金と時間を使う。一方で蓄財優等生は、資産運用方法を考えたり、投資している物件や株の管理をすることにお金と時間を使う。

車の購入の例が本書の中にある。

ー蓄財劣等生Aの場合ー

まずはどの車を買うかを選び、アクセサリー類を決めてディーラー数社と連絡を取り見積もりをさせる。値段が出たらそれぞれのディーラーに交渉を持ちかける。それまでの情報収集には手を抜かない。そしてただいな時間と労力をかけて仕入れ値ギリギリで車を賢く購入する。車は約600万円、かけた時間は60時間以上。

 

ー蓄財優等生Bの場合ー

億万長者で新車を買うのは全体の1/4以下。買おうとしている車のモデルの売り出し時の値段を教えてもらい、3年落ちくらいが一番のお値打ち品であることを確認。新車を勧められたが200万プラスと聞かされ「新車に乗るプライドに200万をかける価値はない」と判断し提案を断った。最終的には、ディーラー数社に電話をかけて一番走行距離の少ないモデルを買った。車は300万円、かけた時間は2,3時間。

 これは極端な例かもしれないが、自分の人生において時間エネルギーお金をどこにどれだけ使うのか?を考える必要があることを示してくれている。

蓄財劣等生は自分の懐具合にまで気が回りにくい。仕事に時間と労力をかけ、長い時間働けば収入は増える。家計予算や資産運用計画を考えることに時間を使うことよりも、その分働いたほうが収入が増える。そんな無駄なことしなくたっていいと考える傾向にある。

投資に対しても視野が狭く、銀行の定期預金など流動性が高くすぐに換金できるものを好む。そして投資に対して時間をかけることはない。車など時間が経つにつれ価値の下がるものばかりにお金をかけてしまう

 

逆に蓄財優等生は、お金は決して無駄にしてはいけないものと考える。 生活設計を立て、予算を立てて、必要以上にお金を使わない。たとえ収入が増えてもそうしていく姿勢を変えない。収入よりも少ない金額で生活し経済的な自立を目指す。老後の心配に時間とエネルギーは使いたくない。

そしてお金の使い道は将来資産価値の上がる可能性のあるものに投資する。不動産、上場株、年金などに対して投資を行い、そのためのじっくり考える時間を確保する。それが資産の土台になっていくことを理解しているのだ。

 

⑵まとめ

▷きっちりと生活予算と収入支出を把握する

▷お金を無駄にせず価値の上がるものに投資し続ける

▷資産運用のための時間を確保しじっくり考える

▷車など価値の下がる消費財に時間とお金をかけない 

 

⑶自分たちにピッタリの職業を選んでいる

Q.お金持ちってどんな人たちですか?

アメリカのお金持ちの大半は、自分で会社を経営している人か、独立して事務所を開いている専門職(会計士など)の人たちだ。サラリーマンとして雇われている人たちの約4倍と言われている。次にこんな質問を出す。

Q.お金持ちはどういう職業に多いのでしょうか?

この質問に対しては職業だけではお金持ちかどうかはわからない。どんなジャンルの仕事にだって億万長者になれる可能性がある。なぜなら、その人の性格や蓄財レベルによってお金持ちかどうかが決まるからだ。

 

つまり、仕事や職業が全てを決めるわけじゃないということ。サラリーマン、経営者、医者、スポーツ選手、プロブロガーどれをとってもお金持ちになれる要素はその人自身にある。職業自体は関係ないし、それだけで人を判断するのは良くない。自分にぴったりの仕事をするのが一番だ。そして成功する人、結果を出す人は例外なく仕事を楽しんでいる

お金持ちになるために「これさえやればあなたも億万長者!」と言う楽で美味しい話はないと思った方が良い。アイデアだけでは成功しないし、職業の選択によって成功することもない。必要なのは変化する世の中を理解し、自ら行動を起こす勇気と他人に惑わされることなく高い目標を掲げることが必要になる

億万長者の割合が独立する事業者に多いのは、入ってくる収入がいいことももちろんだが、その予算をしっかりと管理し目標を立てて自分の人生をコントロールし責任とリスクを取っていく覚悟ができているからだろう。

⑶まとめ

▷資産形成に職業は関係ない

▷億万長者は例外なく自分の仕事を楽しんでいる

▷お金儲けに簡単な話はない

▷自ら考え行動し自分の人生をコントロールしていく

 

おわりに ー読書感想ー

この本を読む前は正直言うと「なんだか胡散臭いなぁ」という気持ちだったが、書かれていることは正しくデータに裏付けされていて納得できた。普段の生活では出会わない人たちは一体どんな行動をして何に時間をかけているのか?という疑問に対して答えてくれる本だった。

もっと早くに読んでおけばそれだけで気持ちと心構えが違っていたかもしれない。お金が全てだとは思ってないけど、お金と上手に付き合い自分と向き合う時間と機会をくれたことが何より大きかった。

ライフスタイルは価値感であり、どう生きていきたいかという根本的な問いがそこにはあると思う。僕はまだまだこれだという生き方を見つけられていない。でも、目標がなければ何も達成できない。そう強く感じることができた。みなさんには人生の目標がありますか?僕も胸を張って堂々と言える何かを見つけたい。

となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則

となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則