STAY MINIMAL

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

言語の壁を超えるウエアラブル同時翻訳機"ili(イリー)" とグローバル化

英語・留学 オピニオン

スポンサーリンク

英語がいらなくなる?

伊集院光の深夜の馬鹿力っていうジャンクのポッドキャストが大好きなのですが、そこで2016年に話題に上がっていた最新デバイスがあったのでそれをネタに喋っていく。

prtimes.jp

手のひらサイズの翻訳機として注目を集めているのがこの「ili(イリー)」

この端末に喋りかけた言語を即座に希望の言語に変換してくれるというもの。例えば、アメリカ人と話す時にこのデバイスに日本語で喋りかけると、即座に英語に音声翻訳してくれるという優れもの。

f:id:kei_ta1211:20160227141302j:plain
©(株)ログバー マニュアルより参照http://iamili.com/ja/

もともとは2016年中に機器が発表される予定だったけどなかなか更新されずの状態だった。それがつい最近の2017年の1月31日に新製品発表会が行われ、法人向けサービスがついに開始となる。1台につき月額3,980円とのこと。

これさえあれば、海外の人に話しかけられてもあたふたせずに済む。自分が持っていなくても相手がこの翻訳機持っていれば会話が成立する

いろんなお店にも数台あるだけで言語の壁を超えたスムーズなコミュニケーションができる可能性も秘めている。(各個人が持つようになるのは、スマホなど携帯電話にこの機能が実装されてからになるかもしれない。)

いずれにしても、コミュニケーションにおける「言語の壁」がより小さくなる可能性は充分にあるのだ。

実機について

f:id:kei_ta1211:20160227135434j:plain
©(株)ログバーhttp://iamili.com/ja/

手のひらサイズでマイクのような形。大きな特徴としては3つある。

  • インターネット接続不要
  • 内臓コンピュータが瞬時に翻訳
  • 大音量でクリアな音質・音量

電池持ちなどについての詳細は不明。

でさ、この手の翻訳機ってなかなか上手く起動できなかったり聞き取れずに上手く翻訳してくれないとか問題があるんじゃないかって思ってたり。

僕自身、正直半信半疑ですわ。

でもさ、この動画見たらかなり同時翻訳というデバイスは近未来まで来ているんじゃないかって思う。

IT技術によってこれほどまでにスムーズに英語翻訳ができるようになればなるほど、コミュニケーションの幅は確実に広がっていく。

複雑な文章を瞬時にこれだけのスピードで翻訳できていることにも驚いている。特に海外旅行などで話せない言語の地域でも、その土地に住む人たちとコミュニケーションが取れるようになる可能性は大いにありそうだ。

英語の勉強は不要になるか?

現在では小学校でも英語教育が2018年に導入される予定。

matome.naver.jp

英語を勉強してきた僕にとっては、幼いころから英語に親しむことはもちろんいいことだと思う。しっかりと勉強すれば英語にも抵抗のない人たちが増えてくると思う。

しかし、ウエアラブル翻訳機の登場となればそもそも英語を必死で勉強する必要があるのか?という疑問が出てくる。

f:id:kei_ta1211:20160227171244j:plain

中学校とか高校で英語から逃げ続けてきた人たちも、これひとつで海外の人と簡単にコミュニケーションが取れるようになる。

英語?勉強しなくていいじゃん。これ使えばいいんだから。

その一言は教育業界にも天変地位なみの大きな変化を起こすんじゃないか。

もし仮に今後そうなったとき、教育において必要になってくるのは知識をたくさんもつことよりも、より多くの情報や機械をいかに上手く使いこなすかになってくるかもしれない

そうなると、ITの知識も必然的に必要になってくるだろう。あらゆる便利な技術を使いこなすことで、自分の力の上手く補強していくことができる。(義務教育でどこまでを教育の対象とすべきかは議論に任せることにする)

とはいえ、「英語は学ぶべき」というのが僕の意見だ。

英語という言語の壁はなくなったとしても、それは一時的なコミュニケーションでの話。

おそらく長時間のコミュニケーションになれば、毎回の一言一言をいちいち翻訳する手間を惜しむことになるはず。ましてや通常のコミュニケーション自体が待ち時間のない瞬間的なものなんだから、そこに翻訳の時間が入り込むのは必ずストレスになる。

しかし、今後ますます同時翻訳機の性能が向上してくれば(僕はスマホでできることを期待している)より多くの人が海外旅行に行く敷居も低くなるし、海外の人とのコミュニケーションも増えるはずだ。

海外の人と気軽に会話できる、じゃあ何喋る?

海外の人と言語の壁を取っ払って話せるようになったとしよう。

そうすると今度は「何を話すか?」が大切になってくる。 特に海外の人たちが日本に来て求めているのは、日本にしかない文化や価値観や遊びだろう。

言語の壁を超えたその先にあるのは「日本のコンテンツ」だと思う。

別に毎回こういう伝統的な日本文化を語る必要はないと思っている。

f:id:kei_ta1211:20160227163835j:plain

茶道、能、相撲、和の文化、そういうのは実際に体験できるしすでに英語化されているものがほとんどだ。

でも、翻訳機”ILI(イリー)”は、さらに細かい部分までを言語化していける可能性を秘めている。

例えば、まだ海外では全く知られていない日本にしかないゲーム、日本にしかないブランド、日本にしかない食べ物、地方の特産品など。みんなが普段何気なくやっていることが、海外から人たちにとってはとても異質で面白いことだというのは多いにあり得る。

より多くの人が英語という言語の壁を超えることができれば、これまで英語化されなかった日本のコンテンツがより簡単に海外の人たちに伝えることができる。これこそが同時翻訳機の大きな魅力の一つだと思っている。

「あなた個人として外国人に対して何を語ることができるか?」

この問いの答えは、おそらくどれだけたくさんのことを経験・体験しているかに繋がってくる政治、経済、グルメ、観光、他の人たちの興味を引く話が出来る人はどの国に行っても魅力充分で引っ張りだこだ。

僕たちはこれから英語という言語よりも、もっと自分が語ることのできるコンテンツを突き詰めていく段階になってきているのかもしれない。

言語の壁がなくせばあらゆる人はグローバル化する?

f:id:kei_ta1211:20160227165302j:plain

国際社会との関わり合いに向けてたくさんの人が英語を学びTOEICを受講している。それはグローバル化する経済において必要不可欠だから、と言われ続けている。

もう数年前からずっとグローバル化が語られているけど、じゃあグローバル化って一体何なの? というのが僕の疑問だ。

仮に同時翻訳機"ILI(イリー)"のような機械の精度が増して、すべての人が扱えるようになれば世界中のあらゆる人が多言語でコミュニケーションを取ることが可能になる。言語の壁がなくなることが本当の意味でのグローバル化なのだろうか。

 

僕は少し違うと思っている。

 

アメリカに1年間交換留学をして、たくさんの失敗や挫折も経験した。

その中で感じたことは、英語を完璧に話せることがすべてではないということ。そもそも、海外の人たちが求めているのは英語ではなかった。日本人としての僕個人から発信される日本に関する知識だった。

日本を語るためのあらゆるジャンルのネタが豊富に必要なのだ。

僕が尊敬している人に高城剛さんと大前研一さんがいる。

blog.honeyee.com

www.kohmae.com

この二人に共通している魅力はどちらも「遊び上手」ということ。

とにかくその引き出しの多さに驚かされる。英語しか勉強してこなかった僕には語れないようなあらゆることを知っている。

遊びまくること、日本についてもっと知ること、政治・経済に興味をもつこと、日本独自の音楽や芸術を紹介できるようになること。あらゆる教養を身につけることこそが真の意味でのグローバル化だということに気がついた。

つまり、グローバル化=教養を語れる日本人であること、というのが僕の結論だ。

英語?ウエアラブル同時翻訳機"ILI(イリー)"がその先を証明している。英語という言語ツールの壁はもう既に崩れつつある

グローバル化という言葉に踊らされて英語を学ぶ必要性がなくなれば、これからのグローバル化は「幅広い日本人としての教養を身につけること」として語られていく可能性があると感じている。

さいごに

あと10年もすればさらに言語の壁をスムーズに超えるデバイスが出現するかもしれない。イリーはそんな可能性を見せてくれている。もはや僕たちが目を向けるべきは英語というツールではなくなってきている。

英語を専門にしていた僕自身としては別に後悔はない。自分の体の一部だし一生無くならない自分のスキルだと思っている。

たとえ機械に全てが変えられたとしても、結局は人と人との面と向かったコミュニケーションだ。それが手ぶらで出来るのであれば僕は英語を学んだことを後悔していない。

でも、同時翻訳機ってすげー便利だなと思う

もっと日本の知られていない製品、商品、文化が海外に広がっていけばいいと思うし、もっと海外旅行する人たちが増えて社会の価値観が変わっていけば面白い。

同時翻訳機によって世界中でもっとたくさんの人たちが海外旅行を楽しむことができるようになるなら、多くの新しい出会いが生まれていきそうだ。