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雑誌"STANDART"はコーヒーへの情熱とこだわりが詰まっていた【レビュー】

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コーヒーへのこだわりと魅力が詰まった"STANDART"

先日、青山で行われたCOFFEE FESTIVAL 2017 SPRINGに参加した。コーヒー好きが集う中、行列のできているお店がいくつかあった。その中でも特に人気があったのが"THE BARN"というお店。

最高品質の旬な豆を選び抜き、焙煎することにトコトンこだわり抜いたドイツ、ベルリンにあるコーヒーショップだ。

THE BARNのこだわりはコーヒー豆をブレンドしないこと。良いコーヒー豆そのものが持つ個性と生産者を、ストレートに僕たち消費者に伝えるという確固たるこだわりがあるからだ。

そのお店の脇にあったのが、コーヒーに関することだけを丁寧にまとめた本"STANDART"の日本語版だった。

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もともとは海外のみでの出版だったけど、2017年度についに日本で創刊された。海外版の中からいくつかの話題をピックアップして1冊にまとめられている。

コーヒーを愛してやまない編集長が作ったコーヒー本。個人的には、こういった1冊にあらゆる情報が詰まった熱意とマニアックさに魅せられて買ってしまった。

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今回はこの本の中身から気になった部分を少しだけまとめてみる。

あらゆる側面から語られるコーヒーの魅力

この本ではコーヒーを3つの視点からまとめている。

  1. COFFEE  原材料・生産者・作り方のこだわり
  2. PEOPLE  コーヒーに関わるあらゆる人たち
  3. WORLD  コーヒーを取り巻く環境

それぞれ細部まで、マニアックにまとめられているのでコーヒー好きにはもちろん、単純にコーヒーが好きなだけの人にも楽しめる一冊に仕上がっている。

COFFEE -原材料・生産者・作り方のこだわり-

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この章でわかること
  • いかにして美味しいコーヒーは生まれるか
  • コーヒー豆から飲まれるまでの道のり
  • PTDというコーヒーの病気
  • コーヒー農園の生産者たち危機と未来
  • 8種類のコーヒードリップ方法
  • 最新鋭コーヒー器具のモノづくり現場

まずは世界最大のコーヒー生産国ブラジルの話題から始まる。

ブラジル26州のうち半分以上の15州がコーヒーを生産しており、国内で800万人もの雇用を生み出す農業になっている。

なぜコーヒーがブラジルで作られるようになったのか?美味しいコーヒーを作り出すための土壌の秘密、日夜どんな研究が行われているのか、コーヒー市場のなどが語られる。

コーヒー豆そのものへのフォーカスもかなり繊細だ。コーヒーの木の中でも重要なアラビカ種ロブスタ種の特徴や違い、収穫したチェリーの中からコーヒー豆を取り出す手法など理科の教科書のように詳しく分かりやすく載っている。

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出典:Standart Japan : Standart Japan Issue 1 | Sumally (サマリー)

コーヒーのブリュー(淹れ方)も色んな種類がある。ネルドリップからサイフォン、はたまたベトナムで主流なPhin(フィン)という抽出方法までバリスタが読んでも満足できるような内容になっている。

コーヒーグラインダーメーカーMahlkonigのモノづくりページも熱い。市場のニーズとコーヒーオタクたちの要望を、職人技と製造工程の工夫で実現していく。「コーヒー豆を挽く」と一言で言ってもその世界はあまりにも奥深い。モノづくりでいかに美味しいコーヒーを作り出すのか?そのこだわりを知ることができる。

コーヒービジネスやコーヒー市場はとても魅力的ですし、いろんな人が情熱をもってそれぞれの仕事に取り組んでいます。現代のコーヒー業界を他の業界と比べてみると、そのユニークさがわかると思います。Hemro AG Group最高経営責任者Philipp Baumberger 本誌から引用

PEOPLE -コーヒーに関わるあらゆる人たち-

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この章でわかること
  • バリスタの1日の過ごし方
  • ミルクのスチーミングと注ぎ方の美学
  • バリスタチャンピオンのインタビュー
  • コーヒー好きな6つのタイプのお客さん
  • 2016年ワールドブリューワーズカップ優勝の「4:6メソッド」レシピ

この章ではコーヒー業界に関わるあらゆる人についてまとめられている。

2名のバリスタがどんな1日を送っているのかがまとめられ、2008年のワールド・バリスタ・チャンピオンシップ王者であるGwilym Daviesが語る美味しく完璧なスチームミルクを作るための3つの基本も細かく説明されている。

バリスタチャンピオンであり、日本でもコーヒーブームを巻き起こしたブルーボトルコーヒーのトレーニング担当ディレクターのMichael Phillipsのインタビューもまとめられている。

コーヒーの言語に壁はありません。特に抽出に関しては、職人技のようなものなので、実演したり、手で覚えなければ身につかないことがほとんどです。 

 

スターバックスのおかげで、今の私たちがあるのです。誰かが可能性の天井を引き上げることによって、さらなるイノベーションが作り出されるのです。  本誌より引用 

 このPEOPLEの章の中でも最も綺麗にまとめられているのが、2016年にワールドブリューワーズカップで世界チャンピオンになったTetsu Kasuyaさんのページだ。

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出典:https://journal.standartmag.com/tetsu-kasuya-78a65906da71

優勝したときのレシピ「4:6メソッド」が惜しげも無く公開されている。前職ではITコンサルタントをされていた異色の経歴の持ち主で、自身のコーヒー觀として語られているのは「お客様が私と同じように淹れられるように再現性を追求する」ということ。

誰もが美味しいコーヒーを簡単に作れるようになる、彼の人生観にも触れられている一文を紹介する。

「自分が面白いと思うことをしていきたい」いつも、そう思っています。自分をもっと好きになれるように、自分がもっと笑っていられるように 本誌より引用

WORLD コーヒーを取り巻く環境

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この章でわかること
  • コーヒー文化論
  • 韓国のスペシャルティコーヒー文化
  • サードウェーブコーヒー文化
  • アムステルダムはいかにしてコーヒーメッカとなりえたか
  • 人気ブログ「I Love Coffee」を運営する岩田氏のお話

コーヒーを通じた哲学みたいなものを追求したのがこのページ。本誌のディープな奥深さを表した章になっている。

ボストン大学文化人類学教授のMerry White博士が語るのは、日本、アメリカ、ヨーロッパなど各地でのコーヒーを通じた文化をより詳しく紐解いていくこと。コーヒーを通じた人や歴史に興味がある人は見入ってしまうページだ。

韓国で独自に広がるスペシャルティコーヒーへの大きなこだわり、サードウェーブコーヒーのあり方、コーヒーのメッカとして急激な成長を遂げたアムステルダムという土地などコーヒーを通じて人々が作り出してきた世界と文化を見ることができる。 

まとめ 一杯のコーヒーに関わる人たち

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コーヒーを飲むのは好きだけど、今回みたいに1杯のコーヒーに数多くのが関わっていて様々な想いがあることは知れて良かったと思う。

普段何気なく飲むコーヒーも突き詰めれば話題は本当に尽きないんだなぁとしみじみ実感した。

今回の日本語版"STANDART"は2017/2/27からプレオーダーが開始され、webサイト上で受付が行われている。

今後、カフェやコーヒーを扱う店舗、書店などで目にする機会が増えてくるだろう。コーヒー1杯に込められたこだわりと世界をゆっくり楽しみたい方は是非チェックしてみてほしい。

もちろん、お手元にコーヒーをお忘れなく!

 

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。 

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