平野晟也氏インタビュー【TAKANOME創業者】日本文化への志と想い

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「文化で世界に誇れる」という信念を持って日本酒ブランドTAKANOMEを立ち上げた平野晟也氏にインタビュー。

日本文化にまつわる熱い想いや志、そこに至るまでの深いストーリーを聞くことができました。この記事を読めば、日本を盛り上げるTAKANOMEをきっと応援したくなるはずです。

日本酒『TAKANOME』が生まれるまで

日本酒TAKANOME創業者|平野晟也氏

-平野さんはもともと子どもの頃からお酒や日本文化に興味を持っていたんですか?

いえ、実は学生時代はプロサッカー選手を目指していたんです。

生まれは栃木県で、小学校のころから週6でサッカー漬けの毎日でした。中学ではベルディ東京宇都宮支部に所属して県選抜にも選ばれ、クラブチームに行きたいと思ったときに運よくベガルタ仙台のユースチームに入ることができて。

ただ、入ってからは日本中から集まったエリートサッカー少年との実力の差に落ち込む日々でした。

必死で練習してだんだんと全国大会にも出られるようになって、プロの道も見えてきたんですが、結局プロにはなれませんでした。

それから埼玉の大学に行ったんですが、勉強もサッカーも中途半端になって、大学も辞めてしまいました。

何もかも辞めて完全にフリーになったとき、「すべてのしがらみから抜け出せた。ここからは、自分の人生を自由に作っていける」と気持ちがすごく軽くなったのを覚えてます。

まず勉強したいなと思って、アメリカの大学に行こうと思ったんです。

でも当時はアルファベットすら危うかったので、家に半年くらいこもって英語を勉強してました。

まずフィリピン留学を1年半、それからアメリカの大学に行きました。

 

-かなり紆余曲折なのですね…アメリカ留学後はどうしたんですか?

日本の会社でインターンをして社会勉強をしながら起業の準備をしていました。そんなとき、アメリカ留学のエピソードが僕の心の中に常に引っかかっていたんです。

アメリカの大学に通いながら、ホームステイをしていた頃のこと。

I will make Japanese food once a week, so can you please discount to $550.(週に1回 日本料理をつくるので、ホームステイの値段を550ドルにしてもらえませんか?)

No problem at all. I`m really looking forward to Japanese food.(全然いいわよ、日本料理楽しみにしてるわ。)

それからは、ネット上のレシピを忠実に守りながら、様々な日本料理を週に1回作り続けた。微妙な味の料理もあったが、いつも喜んで食べてくれていた記憶がある。

そんな経験を通して、自分のアイデンティティである「自国の文化」を発信し、相手に体験してもらうことに嬉しさを感じた。

日本の文化は日本にとって、「大きな宝」であり、そのような日本文化の魅力を発掘し、発信していくことが今後の日本において大切なのではと思うようになった。

僕が日本酒ベンチャーを創業した理由|noteより一部抜粋

日本の文化を発信できるような事業がしたい。

そんなとき、たまたま友人と飲みに行った居酒屋が「日本酒専門店」だったんです。そこで僕の地元の栃木の日本酒の美味しさに心動かされて。

これまでの日本酒という概念そのものが変わった感覚でした。

 

-まさにターニングポイントですね。その後はどうされたんですか?

まず日本酒に詳しくなるために国際利酒師の資格を取り、日本酒ベンチャー株式会社Forbulを立ち上げました。

最初の2年は全く会社が軌道にのらず…4つほど事業を立ち上げては、畳んでを繰り返しでした。

日本酒は年間10万本もの四合瓶を汗水たらして造っても、売上は1億円足らずと薄利多売の世界なんです。国内の日本酒の消費量は右肩下がり、酒蔵の新規参入も禁止されており、業界構造はほぼ破綻しています。

一方、ワインの世界だと、例えば毎年5000本しか作ってないけど、20億円の売上があるロマネコンティなど、小規模にこだわったワイナリーがごろごろいます。

だからこそ高い品質の日本酒を造り、正統な価格で販売することが業界を盛り上げ、なにより日本酒を深みある嗜好品できるはず。

『既成概念に囚われない、うまさのみを追求する日本酒』を造ると決意して、全国各地の酒蔵を僕一人で訪問することにしたんです。

 

-ものすごい決断ですね。酒蔵への訪問はどうだったんですか?

とにかく挫折ばかりでした…

何十件と訪問を断られ続けて、その度に何度も心が折れかけてしまって。

「東京のやつに何がわかるか。お前みたいな若造と組むわけがなかろう。」って追い出されたときはほんとうに辛かったですね。

でも、留学時代に出会った人たちの「日本が好き」という言葉が忘れられなくて。

日本文化としての日本酒の魅力に気づいたからこそ、絶対に諦めたくはない。

日本酒を世界中で飲まれるようなお酒にしたい。そんな想いだけでがむしゃらでした。

 

そして山口県にある「はつもみじ」という酒蔵の原田社長とお話し、ようやく想いが伝わったんです。

原田社長「普段はこういう提案は受けていないが、今回、平野くんの熱い思いにかけてもいいんじゃないかって思っている。

よし、一緒に、最高の日本酒を造ってみよう!」

僕が日本酒ベンチャーを創業した理由|note より

日本酒は他のお酒と比較しても、酒造りの工程は非常に多く、同じ品質を保つのが大変です。

日本酒のスペックは「精米歩合」で判断されますが、精米歩合だけだと単なるスペック勝負になってしまいます。大切なのは、飲んだ人が感動する体験になるようなうまさのみを追求したい。

だからこそ、精米歩合を非公開にする決断をしました。

そしてついに日本酒「TAKANOME」が誕生しました。

 

-誕生した当時の反響はどうでしたか?

販売開始以降、SNSを中心に口コミが広がり、今でも即完売が続き、生産量を大幅に上げています。

毎月限界の量を生産していますが、未だ即完売が続いているありがたい状況です。

日本人が世界に誇れるような日本酒ブランドを作る。そんな想いがカタチになったことがとても嬉しいです。

日本文化を代表するブランドづくりとしてのTAKANOME

ただ気持ちよく酔うためだけの日本酒づくりから、日本を誇りに思えるような日本酒づくりへ。

TAKANOMEが目指すのは、日本人の僕たちが海外に出たときに誇れる文化そのものを創ることです。

お酒好きな人はもちろん、日本酒から日本文化とのつながりを深めています。

 

-静岡の料亭「浮月楼」による観月会の記事をみました。平野さんはどんな想いで参加されたんでしょうか?

日本庭園の宴とも言われる老舗料亭「浮月楼」の観月会で、日本料理の粋を散りばめた特選懐石料理と日本酒「TAKANOME」が振る舞われました。

観月会は中秋の名月を眺める日本庭園で行われる宴で、価格は3万円と高額ですが、当日は100名を超える方が来ていました。

僕の考えですが、日本の伝統にただ染まるのではなく、伝統と革新を織り交ぜた日本酒を作りたいという想いをTAKANOMEに込めています。

日本だけで楽しむのではなく、海外の人たちにももっと日本酒を知ってもらいたい。

これまで語り継がれてきた伝統に”革新”が交わることで人の心が動くのではないかと考えています。

 

-新しい発想ですね。特にどんな場面が印象に残りましたか?

茶道、陶芸、能楽師、華道家、日本料理人とさまざまなジャンルで日本文化を世界に発信しようとする方々にとても刺激を受けました。

その中でも印象的だったのが「こだわりを変える」ということです。

時代が変化していくなかで、日本独自の文化・やり方にこだわるのではなく、海外に向けて日本で良しとされるやり方そのものを変えるという話でした。

日本文化の伝統は改めて素晴らしいものだと感じました。一方で、それを日本人だけであれこれ語り合っていても非常にもったいなくて。

海外の人たちに日本の素晴らしさを伝えるためには、これまでのやり方をガラリと変える必要がある。それを皆さん感じていらっしゃるのが印象的でした。

観月会の様子はYoutube動画にもアップしていますのでぜひ見てみてください。

 

-SNSでもTAKANOMEが話題になってきていますね。どんな方々が購入しているんですか?

日本酒好きの方はもちろん、僕たちの日本文化への想いに共感して応援してくださる方も多くいます。

TAKANOMEの日本酒としての最高のうまさを認めてくださっているのがこの動画です。

TAKANOMEの香り、味を元バーテンダーの視点から詳しく解説。飲んでいなくても、飲んだ気分にさせてもらえる素敵なコメントや反応が嬉しいですね。

もう一つおすすめなのはこちらの動画。

日本酒を専門家の方が飲み比べる動画です。

香りから味わいまでしっかりと表現してくださっており、TAKANOMEの魅力を存分に伝えてくれています。

毎回、5分で売り切れてしまうので一般でなかなか簡単には手に入りません。ぜひ特別な日には、うまさだけにこだわったTAKANOMEを味わってみてほしいと願っています。

TAKANOMEのこれから –日本の文化を世界へ–

-TAKANOMEの目指す未来についてぜひ教えてください。

じつはTAKANOMEを作る前に、金融系か文化系のどちらで起業するか迷ったんです。

単純にお金持ちになることもできる、でもそれだけじゃ味気ないし、ただただ生産性を追い求めるような会社にはあまり魅力を感じなくて。

社会が成熟するにしたがって、物の価値は機能的な要素よりも、意味的な価値が高まっているように思えます。また、先進国において大きな社会問題の一つとしてメンタルヘルスがあると思います。

そういった社会の流れの中で、文化的な側面である、食やコミュニティ、自然や歴史など、人間の心を豊かにする産業を伸ばさないといけないと感じています。

そのために僕らは、文化の持続的に発展されるような仕組みを社会に作りたいと考えています。

具体的には、鷹ノ目の利益を単なるプロモーションに回すのではなく、カルチャー支援、つまりコミュニティやものづくりの職人にアーティストなどに流し、彼らがより勢いを持って活動する。そしてそういった貢献をする鷹ノ目が消費者から応援という意味を込めて購入してもらう。

つまり鷹ノ目が売れれば売れるほど、文化が発展していくようなお金を動かし方を実践し、文化を育む循環を作っていきたいです。

 

-購入することが日本文化を応援することにつながるという考えは素敵ですね。

僕がやりたいのはただ高級な日本酒を創るだけじゃなく、文化を応援することそのものなんです。

イェール大学の成田教授がANN NEWSの特番で言ったことが印象に残っていて、日本はデータで見ると”一億総貧困社会”と言われているんです。

1970年の水準を100とした場合の所得格差 出典:社会実情データ図録 総務省 家計調査(全世帯) 及び ANN NEWS選挙ステーション2021 5:37〜よりお金持ちの人たちも、お金がない人たちもみんな等しく貧しくなっている。

給与所得が下がり、海外に対して付加価値が出せなくなっている現状があります。日本はもうダメなんじゃないかってムードさえもある気がしてます。

この一番の原因は、本当に価値のあるものなのに、必要以上に値段を下げてしまっていることだと考えています。

アメリカに留学しているとき、向こうの人たちは本当に価値あるモノ・サービスにはきちんと高いお金を払っていました。

日本文化には価値あるモノやサービスを生み出すポテンシャルがあると信じてます。そして文化が経済を引っ張るような社会を造りたいと思っています。

 

-平野さんの考えは日本そのものを変えるために必要だと感じますね。

本当にいいものを作っている人たちが、価値を自分たちで必要以上に下げてしまっている。そのまま、永遠と終わりのない価格競争に飲み込まれているように感じています。

山口県の酒蔵「はつもみじ」で品質の高い日本酒を造る方々

価値があるものだと認識してもらうためには、あらゆる改革が必要だと感じます。

古き良き日本文化を、どんな新しい見せ方にしていくのか。

そのために、僕が立ち上げた会社から日本文化を代表するブランドを作りたい。

日本には文化の力がある。そして可能性もある。TAKANOMEは日本文化や伝統をもっと誇りを持てるものにするための第一歩。

だからこそ、僕たちがその価値をきちんと広めるための役割を担いたいと考えています。

-TAKANOMEから日本文化を応援する。とても熱い想いを感じました。平野さんありがとうございました。

 

TAKANOMEは毎週水曜21:00からの限定販売でしか手に入らない幻の日本酒と言われています。

自分達の住む日本の文化をもっと世界に誇れるようにしたい、そんな想いに共感して多くの方が「応援」してくれています。

TAKANOMEの味わいは、これまでの日本酒の考えを180°変えてくれるはず。ぜひ最高の一杯を楽しみつつ、日本文化をもっと世界に誇れるような一歩を応援してみてはいかがでしょうか。

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以上、最後までお読みいただきありがとうございました。


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